2023/05/11 12:13
日本には、コアな音楽シーンが存在しています。その中でも、オルタナティブロックやラウドロック、ノイズミュージックなどの実験音楽要素が強いアーティストたちが、海外で高い評価を得ていることが多いです。彼らはミュージシャン同士の交流やライブ活動を通じて世界中のファンから熱狂的な支持を得ています。
そんな中でも、日本のノイズミュージックを指す“ジャパノイズ(Japanoise/Japanoize)”という言葉が海外で生まれ広がっています。このジャパノイズは日本特有の文化や音楽性が反映された独自のノイズミュージックを指します。その影響力は海外のミュージシャンたちにも広がっており多くのアーティストから敬意を表されています。
特に、ソニック・ユースというバンドは、ジャパノイズに大きな影響を与えたバンドの1つです。彼らは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドをはじめとするNY地下音楽の嫡流から影響を受けながら独自のアーティスティックな感性を持っていました。彼らのサウンドは、八方破れなギター・ノイズを含む実験音楽であり60年代のガレージ・パンク勢とも共通する部分があります。
また、ソニック・ユースは、ドイツのバンド・カンなどの影響も受けています。彼らはチッコーネ・ユース名義の作品でカンのリミックス集への参加など直接的なオマージュを捧げていました。彼らは、現代音楽との距離の置き方もカンに似ているとされています。
日本勢に目を向けると、ジャパノイズの開拓者たちに多くの共感を持つミュージシャンがいます。ボアダムスや灰野敬二、非常階段などは日本のノイズシーンを世界に広めるために活躍してきたアーティストたちです。
そして、サーストンという男は彼らに追随する形で自らもノイズミュージックの世界で活躍しています。サーストンは、ギターを使った即興演奏や電子音楽を取り入れた実験的な作品を発表しており世界中のノイズファンから高い評価を得ています。
また、日本のノイズミュージックシーンはただ騒音を奏でるだけではなく、社会的なメッセージを込めたアーティストも多く存在しています。例えば、ティナ・ターナーというアーティストは現代社会に対する批判的な歌詞を歌い多くの支持を得ています。また、猫騙というアーティストは、地球環境問題に対する意識を高めるため、ゴミを再利用した楽器を使って音楽活動を行っています。
ジャパノイズは、日本独自の文化や音楽性が反映されたノイズミュージックの一つの形態であり海外でも高い評価を受けています。日本のノイズミュージックシーンには音楽的実験性や社会的なメッセージ性を持ったアーティストが多く存在しておりその活動は世界中のファンから注目を浴びています。