2020/12/02 17:32

荷物が届かない。インスタグラムの更新が出来ない。ネット販売に商品がアップ出来ない。利益が生まれない。とここ何か月ずっとこの悪い悪循環が続いている。今日はやたらに都内ナンバーをあちこち目にする。同じ様な悪循環に耐えきらない人達がこの休日、海まで来てる。ここは踏ん張り時だと思うが人間の本能として外で狩りをする動物でもある為、室内に長い事、居続ける事で頭がおかしくなるのは当たり前だ。そんな中、自粛警官と共に問題になっている転売マスク。そう、転売問題についてここ1・2年このファッション業界でも問題になっている。古着業界も同じくやってる事はほぼ変わらないのだがその違いを唯一上げるとすると転売ヤーは売れる物しか売らない。チケット・マスク・ゲーム機など現在、高騰して必ず売れる物を売る。古着屋は逆で売れない物を売る。もう少し細かく言うと売れない物に付加価値を付けて売るのが古着屋の仕事だ。しかし、現在この様な悪質な転売行為により物価統制令が厳しくなる可能性が高い。この物価統制令は、戦後の混乱期である1946年に物価高騰を抑制するため、制定されたものだ。勅令ではあるが、法律としての効力を有しており、今でも銭湯の料金は物価統制令によって規制されている。重要なのは「価格等」とされている点だ。価格のみならず、送料や保管料、加工賃、修繕料などを含めたトータルの金額で判断される。たとえ箱入りのマスクを定価と同額の1000円で販売していても、上乗せする送料が10万円であれば、10万1000円という金額が判断基準となるわけだ。しかも、規制の対象となる物品などに何ら制限がないから、マスクや消毒液、トイレットペーパーなども広く含まれる。「業として」といった縛りもないから、転売行為を反復継続する意思は不要であり、1回限りの高額転売でもアウトだ。この判断基準だがビンテージと言う文化がしっかりと確立し判断基準を設ける形であればいいだが今回のコロナ騒動で失った日本の文化は多き過ぎる。今後、転売が問題視されるのであれば古着屋にダメージはとても大きく古着=安いと言うイメージは定着してしまう。最近ではiPhoneでさえブランドとしての価値を落とし始め、ある程度の価格基準が設けられる日も近いかもしれない。現在、世の中で安くて良い物が正しいと判断される事が多い。古着業界はここ何年かで値段が高騰する商品は年々存在している。しかし、それが悪い事だとは個人的には思わない。それは古着好きな人達がその商品に存在価値を与えたからだ。そう、元は売れない物に価値を与えて高騰する。それはその商品へのリスペクトでもありそれを作り上げた人達への感謝だと思う。その商品は3年後には値段も安くなり忘れ去られる時もくる。しかし、その洋服に出会った人がもっと服が好きになり、その洋服をきっかけに新しい洋服が生まれるかもしれない。それが古着屋であり転売ヤーとの違いだと私は思う。そして、経済が回る。

NANG Magazine / Issue 5

2015年から現在まで1年に2回にわたって出版されているNANG Magazine。
知識、インスピレーション、そして楽しみのために、
映画の素晴らしい豊かで深遠な言葉と画像のコレクションで構築。

上質な紙に美しく印刷されたNANGは、アジアにおける動画の視野を広げ、
映画に関連するさまざまなストーリー、コンテキスト、主題、作品を読者に提供しています。
NANGの各号は、特定のテーマを中心に構成され、
アジアの内外を拠点とするゲストエディターや寄稿者のユニークなグループと
共同で作成されています。
第5号はインスピレーションに特化しています。
さまざまな世代やバックグラウンドにまたがる12人の映画製作者への
率直なインタビューから始まり、この号では、重要なエッセイ、会話、
特別な機能を介してそれらを掘り下げる前に、
彼らの創造的なインスピレーションの主要な映画ソースを収集します。

意図は、映画の練習と経験の間、映画を見て、作り、
そしてインスピレーションを得ることの間の未踏のつながりに光を当て、
業界や時代を超えた人物や作品についての会話を開くことです。

現在のところ、目に見えないので、インスピレーションはどこからでも、
多くの場合突然、創造的なプロセスのどの段階からでも生まれます。

結局、この問題は、映画を構成する無数の人間の相互作用と芸術的努力の証拠として、
すべてのインスピレーションの源とすべての作品を祝福するように私たちを招待します。